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先日の滋賀医大睡眠学講座で井上昌次郎先生のお話を聞いて、改めて思うこと


それは子どもの睡眠です。かなり危険な状態です。
原因は
1.遅寝  2.テレビ・ゲーム  3.ふとん

2~3歳なら12時間以上、小学校までは10時間以上の睡眠は取りたいものです。ところが・・・その睡眠の質が問題になってきました。

遅寝する子が多くなってきました。夜明るすぎるとメラトニンの分泌が抑えられ、就寝時間が遅くなります。最近は夜型の親に付き合わせているケースも多く、輪を掛けるのがテレビとゲーム。視神経からかなり色温度の高い光が飛び込みますので、やめさせても脳が興奮してお休みモードになかなかならないのです。

遅寝の結果、早起きできません。子どもは眠らなければなりませんから、身体は睡眠時間を確保しようとします。大人のように無理はできません。大人だったら、最初のノンレム睡眠が一番深く、だんだんと浅くなっていくのですが、子どもの眠りは眠りの後半に深い睡眠がもう一度きますから、遅寝させて早起きさせると非常に無理がかかります。ぎりぎりに寝ぼけまなこで起きてくるので、朝食を取らない子どもが増えます。乳膠枕頭そうなるとトリプトファン不足から、メラトニンの分泌が抑えられ、遅寝になって、眠りが浅くという悪循環が繰り返されるのです。

しかも成長ホルモンは睡眠の初期に大量に出ますが、このときに大量に発汗します。昔はほとんどが木綿わたの布団ですから、吸湿性は問題がなかったのですが、昨今はポリエステルわたのふとんが増えています。特にハウスダスト対策とうたわれている寝具はほとんどがポリエステルわた100%です。当然汗を吸いませんから、本来なら一番深い睡眠に入らなければならない時に、ふとんの蒸れ感が増大します。アクリルの毛布はさらに拍車をかけます。結果的には睡眠レベルが浅くなり、成長ホルモンの分泌も抑えられてしまうのです。

このように、本来のリズムと違う睡眠を強いられるとどうなるかというと・・・
発育不良になります。身体の発育より、精神の発育不足になるのです。ノンレム睡眠は脳を休ませる睡眠ですが、レム睡眠は脳を創る睡眠です。だから子どもにはレム睡眠が多いのです。
現在問題になっている、発達障害や情緒不安定や切れやすい子どもの背景に睡眠の問題が大きくあるのではないか、そう考えているのです。

対策
1.早寝・早起き・朝ごはん  ・・・ですが、早起き・朝ごはんをすると早寝になります
2.夜6時以降のテレビ・ゲームの禁止
3.吸湿発散性に優れた寝具の使用

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